NOWHEREMAN は、現在準備中です。

2020/06/29 14:47



NOWHEREMANの吉田です。


3ヶ月ぶりに新作Tシャツを作りました。「GHOSTS」といいます。
フロントは無地、バックに大きくGHOSTS IN THE DARKとプリントしています。
フロントにプリント入れるか最後まで迷いましたが、
「パっと見何もない/見えない」を表すため無地としました。
「見えないけど存在する」というのを、Tシャツ全体を通して表してみました。
それを言いたいがためだけに作りました。うまくお伝えできていれば幸いです。


今作の制作に影響を与えたものは大きく2つ。
ナナシスEPISODE4.0 AXiSと、緊急事態宣言解除直後に立ち寄った高松の街です。

ナナシスEPISODE4.0は、人間を「いつか消える、闇の中の小さな瞬き」と表現する物語でした。
儚く消えてしまうけど、しかしながら瞬きではある。
酷なようで、同時にとてもやさしく希望のあるその表現が好きで、
いつかこれをモチーフに何かやりたいと思っていました。
そのまま英語にするとBLINK IN THE DARK、、、
当初そうするつもりで進めていましたが、なんとなくしっくりこない。
ナナシスが言ってたことを僕がそのままやるのか?というのも勿論あるし、
僕が言いたいのはこれなのか?というのもありました。ドンピシャではない気がして。
言いたいことと文言との微妙なズレを抱えたまましばらく制作してるうちに緊急事態宣言が解除されたので、
久しぶりに街に出てみることにしました。

コロナ禍といえども、それで建物がぶっ壊れたり崩れてしまうわけもないので、
当たり前なんですが景観としてはいつも通りの街という感じ、、に見えました。
ただ明らかに変わったなと思うのは、不要不急の大義名分のもとに、あらゆるものがより最大公約数的になった(と感じた)ことです。
世の中に多様なものを受け入れる余裕がなくなってしまったし、そりゃそうなるだろうなとは思うんですが、
金や数字に換えられない価値…愛とか記憶、時間、そういうものが否定されているようで、それが寂しい。
「数字(金)にできないものは存在しないものってことでしょ」
「存在しないものはなくていいでしょ」
という風にこれからどんどん進んでいくかもしれない。それって寂しくない?
今も勿論そうですが、思えば中高生の時だって、僕は採算性や大衆性に夢を見たり憧れたりしたわけではないので、
そうじゃない多くのものが不要とされるのはまあいいんですが、社会悪とされかねないのがちょっとなあと。
なので、そんな流れを変えよう!……ではなく、その手前にある考えとして、
「目に見えないものだって存在はしてるよ」とただ言おうと思いました。

そしてそれは、ナナシスエピソード4.0で僕が受け取った
「人はそれぞれ独りだけど、しかしだからこそ、それぞれのやり方で瞬ける」
という思いと完全に合致するような気がしました。

ghostという英単語には「ある資質を示唆するもの」という解釈もあるようで、
目に見えないけど確かに存在するものを「ゴースト」ととらえ、
「GHOSTS IN THE DARK」としました。
攻殻機動隊でのゴーストの捉え方に近いかもしれません。
瞬きの一歩手前には「ゴースト」がある。そういうTシャツです。
ゴースト、大切にしましょうね。
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本作もよろしくお願いします!夏が来るからTシャツ着ましょうー!