NOWHEREMAN は、現在準備中です。

2019/12/18 03:16

NOWHEREMANの吉田です。


先日、新作となるBOOZE SETをリリースしました。
小物としては2作目ですが、初の酒グッズです。
別に酒グッズとして使わなくてもいいんですが、一応そういうつもりで作りました。

制作の大きなキッカケは、クラフトビールにハマったことです。
中でもアメリカンクラフトビール、いわゆる西海岸IPAに。
僕の印象ですけど、クラフトビールって「インディー」なんですよ。
それぞれのブルワリーが「これ!」と思うものを突き詰め、作っている。
メインストリームとは一線を画しているし、最大公約数的でもないのだけど、
圧倒的な個性があって、気付いて楽しめる人はめちゃくちゃそれを楽しんでいる。みたいな。
そこにシンパシーみたいなものをビシビシ感じたわけです。肌に合う、と言いかえてもいいかもしれません。
…この話をするとまとまらなくなるのですが、とにかく!クラフトビールへの愛が溢れてできたのが今作です。
栓抜き缶バッジと、カラビナ付クージーのセット。


商品ページにもあるように、缶バッジには「おれ、アルコールにボッコボコ」という言葉を乗せました。
僕は決してお酒に強いタイプじゃないので、ボッコボコにされ続けています。でも懲りない。好きなんだもん。
Pwndというのはアメリカのネットスラングです。今作はスラングみたいな、ともすれば汚いような言葉を使いたかった。
商品名のBOOZEもスラングです。ともすれば品がないような言葉。それを使いたかった。
なぜなら、ビールというものは気取らずラフに楽しめるものであってほしいからです。
「このビールはシトラホップとシムコーホップを使っていて、そのホップキャラクターが云々…」
それも大事。否定しない。僕もホップの種類とか調べまくってる。のだけど、ビールというのは極論、

『これクッソうめぇ!』

という存在であってほしいんです。もちろん勉強したいなら勉強すべきとこは勉強した上で。
詳しくなるのは良いことですが、頭でっかちなだけではいけないと思うんです。
そういう気持ちで缶バッジはあれになりました。


クージーは、ジョーストラマーの言葉を拝借しました。原文はDRUNKのところがPUNKになります。
「パンクは様式や見てくれじゃない、態度(姿勢)のことなんだ」というものですね。
そのパンクの部分をDRUNK(泥酔)にしました。
僕自身強くはないし、お酒が飲めない人だってたくさんいるわけです。
飲める飲めないに関わらず、その場にいるなら楽しく過ごせるのが絶対にいい。
精神的なものです。泥酔は、実際に酔ってなくてもいい。
強いから、飲めるから偉いわけではないんです。せめて場を囲む人とは楽しくやりましょうという思いです。
あえて飲まないことに価値を見出す「ソバーキュリアス」という人たちも増えてきていますが、
そんな逆張りみたいなこと、本当はしなくてもいいんじゃないかなと。
ソバーもドランカーも関係なく、そこにいる人として思いあっていきたい。
そういう気持ちも込めつつ作りました。


今作は初の試みとしてPVのような動画を作りました。ツイッター参照。
モノの使い方というか、実際に使ってるシーンを見せたほうが伝わりやすいのでは?と思って。
奇しくもクリスマスイルミが灯る街中の路傍にて男三人が飲む、というサッドな映像になりました。
当初は男二人のつもりだったんです。赤尾さんが偶然通りがかってよかった。
意図してたりしてなかったりですが、1分に満たない映像に僕の思う「インディー感」が凝縮されました。
画面右、テルシくんが飲んでるのはジンジャーエールで、それもまたよかった。
飲むも飲まざるも、場を囲んだ僕らはみんな並列だという説得力が出た気がします。

路傍で撮ったというのも個人的には大事でした。
気取らずラフに、どこでも楽しくやろうということなんですが、
ナナシス・Ci+LUS/空色スキップという曲の歌詞に

『ずっと探してた永遠が道端にあるように』

というフレーズがあって、他の人とアプローチは違えど、PVで僕にとってのそれを形にできたのかなと思っています。
PV用に演技をするとか、三人の中で誰もそんなことはしていません。本当にあんな感じで飲んでいるんです。
こういう感じが永遠なのかなぁとか、永遠のものであればいいなぁとか、そんなことを思っています。

久々の新作、チェック宜しくお願いします。
次はおそらく2月ごろ、Tシャツの予定です。